レーシング少女

若者よ、身体を鍛えておけ、

美しい心が、たくましい身体に、

からくも支えられる日が、いつかは来る。

その日のために、

身体を鍛えておけ、

若者よ。

(ぬやま・ひろし『若者よ』)

ぬやまひろしは、徳田球一の娘婿である。

って、余計に分かんないって・・・。

まあ、とにかく、鍛えている若者は美しい。


バイク乗りの間で密かにベストセラーになっている(らしい)本を買ってみた。


『レーシング少女』 郁子 匠(うべ たくみ) ポプラ文庫ピュアフル 651円

タイトルとカバーイラストに気後れしたオッサンは、こっそりアマゾンで注文した。

ミニバイクのレースを舞台に、熱血スポ根少女とライバルの天才少女を中心に繰り広げられる青春劇。
一行で書いてしまうと、ありふれた話に思えるが、これがなかなか面白かった。

その一つの要因としてレースの様子やライダーの心情ががリアルに書き込まれていることがあると思う。

そこで思い出したのが、佐藤多佳子の「一瞬の風になれ」だった。
陸上競技にみじんの興味も持っていなかった自分が、小説を読み終える頃にはすっかり陸上通になっていた。
それくらい、物語の世界に違和感なく引き込まれたのは、きめ細かい描写があればこそだったと思う。

そう考えると、「レーシング少女」はバイクレースに興味のない人が読んでも十分面白いはずだ。
ストーリーが青春ものの類型的なパターンを脱しきれないことを差し引いても、一つのことに集中して一心不乱に自分を鍛える若者の姿を、オッサンはとても美しいと思う。
陸上競技であれ、バイクレースであれ、青春の美しさは普遍であり、オッサンはそこに共感するのである。

主人公がMotoGPのライダーを夢見るという設定があり、様々なライダーの名前が出てくる。
ダニ・ペドロサ、ミック・ドゥーハン、そしてギャリー・マッコイ!
そんな名前を見つける楽しみもこの小説は持っている。

書店で堂々と買えば良かった。オッサンは少し後ろめたい気持ちになった。

お時間のある方は、是非ご一読を。



つまらない大人には なりたくない。

(『ガラスのジェネレーション』 佐野元春)



がんばれ、日本の若者たち。



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猫助

Author:猫助
ウナギの里、浜松市在住。
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