この世界の片隅に

今年は邦画の当たり年なんだろうか。
「シン・ゴジラ」や「君の名は。」が社会的現象ともいえるブームを呼んだ。
「君の名は。」が新海誠監督の最高傑作であることに異論はないが、アニメ作品でもう一本、ぜひ見ていただきたい映画がある。

それは、のんちゃんが声優を務めたことで話題になった、「この世界の片隅に」だ。
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戦中を生きた北條すずさんの物語だが、すずさんのキャラクターも相まって、きわめて静かに、時にユーモアを交えて日常風景が描かれていく。
悲惨な戦争という、他人事のような決まり文句を押し付けるのではなく、戦争の中でも人は生き、食べ、笑い、恋をすることが実に丁寧に表現される。しかし、そこには抗うことのできない歴史の波があり、その時代に生きた人々はかけがえのないものを失ってしまうのだ。それが普通の市民であるすずさんの人生を追体験することで、我々の心に深く入り込んでくる。
カタルシスを求めるような映画ではないが、観終わった後に深い余韻が残る素晴らしい作品だった。
これは、すずさんの声を演じたのんちゃんの功績も大きいのではないだろうか。
のんちゃんの演技力とキャラクターがすずさんにぴったりとはまっていて、自然とすずさんに感情移入してしまう。
業界の慣習だか何だか知らないが、それに乗っかるマスコミも含めて、考えを改めてほしい。
我々はのんちゃんを欲しているのだ。
それに応えない業界は最大のステークホルダーである我々市民を裏切っているのである。
という、少し過激な考えすら頭によぎるほどの出来栄えでした。
ぜひ劇場に足をお運びくださいませ。

★★★★★(映画中年 猫助)
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公式サイトはこちらです。
http://konosekai.jp/

龍潭寺

今日はお天気が良くて風もなく、絶好のバイク日和です。
こんな日になぜ私が弐号機(M696)に乗らず家でブログを更新しているのかといいますと、バックミラーがなくなったからです。しかも2度も。左、そして右。
いいんです。私が悪いんです。もうワケが分かりません。なんで2回??
ドゥカティ浜松の店長をはじめスタッフの皆さんは、いつも明るくて優しい。ありがとうございます。
気持ちが落ち着いたら、また連絡させていただきます。

というわけで、今日は先日行ったお寺の写真をご紹介しようかと思います。
浜松市美術館で開催されている「女性を描く」展を鑑賞した後、引佐町にある古刹、龍潭寺に行ってまいりました。
持参したカメラはペンタックスのKX、フィルムカメラでございます。(紹介記事はこちら)
50mmの標準レンズ一本で勝負するなんて威勢のいいことを書いていましたが、気が付いたら28mmと135mmがちゃっかりと家にありました。カメラ病というのは恐ろしいものです。

龍潭寺は井伊家の菩提寺でもあります。来年の大河ドラマは「おんな城主 直虎」と決まり、井伊家のお話になるものですから、地元は結構盛り上がっております。龍潭寺も以前に比べてはるかに多くの方が訪問されているようです。

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まずは山門です。
観光客が多いため、人がいない時を狙って撮影するのはかなり難しいわけです。

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庫裡の手前で優しいお顔の仏様が迎えてくださいます。

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本殿です。立派なお寺です。
シグマの28mm(オールドレンズ)は周辺がかなり流れますね。もう少し絞って撮らねばなりません。

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これが有名な左とん平、いや、左卜全、あれ、左幸子でしたっけ?
これだけボケても、若い方には全く分からないところが悲しいところです。
左甚五郎による恙(つつが)なしの彫刻でございます。
つつがなしって何?
私にはキリンビールにしか見えませんでした。

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龍潭寺といえば、小堀遠州による庭園が見所です。
廊下に座って静かにお庭を眺めていると、気分が落ち着きます。
新緑の季節でもなく、紅葉には早く、少し時季外れかもしれません。おまけに日差しが強くてコントラストの強い写真になってしまいました。

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お地蔵さんがこっちを見ているような気がします。

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開山堂です。
雪が積もると、川瀬巴水の版画みたいになりそうですね。(下半分はトリミングします)

龍潭寺は何度来ても癒されます。
あまりにも人が多いと、古いお寺が壊れちゃうんじゃないかと心配になりますが。

浜松に来られることがあれば、ぜひ立ち寄っていただきたい名刹です。

詳しいご案内はこちらからどうぞ。
http://www.ryotanji.com/index.html

「女性を描く」展

文化の日であります本日、浜松市美術館で開催中の「女性を描く~クールベ、ルノワールからマティスまで~」に行ってまいりました。
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古今東西を問わず、審美眼に長けた画家は美しい題材を探し求めます。そして、いつの時代も女性は画家の格好のモデルとなっていたわけです。
今回の展覧会は近代の女性肖像画ばかりを集めたとても興味深いものです。

気に入った絵がいくつもありましたので、珍しく図録を買い求めました。
展示してある絵画のポストカードがほとんどなかったという理由もありますが。
数点紹介しますが、いずれも図録を写真で撮ったものなので、画質は良くありません。絵画の良さは本物でお楽しみください。

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クレマン・ランドルク 「マリー=クレール・カリエールの肖像」(制作年不詳)
肖像画はモデルの人格までも表現します。この方も聡明さと意志の強さが伝わってきます。

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ジャック=エミール・ブランシュ 「ミミ・フリードランデルの肖像」(1913)
ああ、きれいな人だなあ…。
できることならずっと見ていたい。
足が疲れたので次に移動しました。

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オーギュスト・ルノワール 「麦わら帽子の少女」(1885)
ルノワールの未完成作品です。
ルノワールのタッチには見えませんね。敢えて人物の右側に余白を大きくとっているのも謎。
でも妙に引き付けられてしまいます。それも謎です。

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マリー・ローランサン 「ギターを持つ若い女性」(1940)
ローランサンはいいなあ。ホッとするなあ。
寒色系でまとめた画面の中で頬にさす赤みがとてもきれいです。実物でご確認ください。

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モイーズ・キスリング 「赤い洋服のモンパルナスのキキ」(1933)
とても鮮やかな赤い服が画面の大半を占めています。
でも、見る者の視線は瞳に集中してしまうんです。
実際のモデルさんもおそらくそんな人だったんでしょうね。

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シャルル・オフボーエ 「海岸にて」(1907)
図録には2頁にわたって印刷されていたので、この絵だけはネットから借用しました。
とても気持ちのいい絵です。
静かな構図ですが、確かに風を感じます。

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アルバ・ミグル 「春の目覚め」(1903)
これもずっと眺めていたくなる絵でした。
女性の柔らかな体のラインが柔らかいタッチで描かれています。
顔はあえて影の中に。
眠っているのは絵の中の女性なのか、はたまた自分が夢の中でこの女性を見ているのか。
そんな錯覚に陥りそうになりました。

あらためて女性の美しさを認識する展覧会でした。
ご紹介したい絵画はまだまだたくさんあります。
お近くの方はぜひ美術館に足をお運びください。
僕ももう一度見に行こうかと思っています。
会期は12月25日(日)までだそうです。

おまけ

今日はとても良いお天気でした。
風は少し強かったものの、浜松城公園はとてもさわやかでした。
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素敵なコーヒーショップがありましたよ。
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移動式ですが、コーヒーは本格的でとても美味しいものでした。
美術展の後に公園でコーヒーを飲みつつのんびりしていると、心が軽くなるようでした。
また来ようと思います。
プロフィール

猫助

Author:猫助
ウナギの里、浜松市在住。
オートバイと猫とビールをこよなく愛するオッサン。
肺年齢は89歳。

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