転ばぬ先の杖

約2年ほど前の話になりますが、スピード違反をいたしまして、国庫に約1万円を収めたわけでございます。(過去記事はこちら
今のお金で言いますとおよそ200万円ぐらいと考えれば良いんでしょうか。
自動車専用道路でほんの少しアクセルを踏んだだけで1万円です。
時給850円のアルバイトなら10時間働いても稼げない額でございます。
事は1万円だけで済むわけもなく、免許証は金から青になり、自動車保険料が高くなりました。
違反したのは一回なのに、車二台とバイク一台の保険料が全部高くなるなんてどういうことなんでしょう。
おまけに会社では非国民呼ばわりされ、親戚一同からも白い眼で見られる始末。
既に私の社会的生命は半ば絶たれたも同然でございます。
なんとか手を打たねばならない。
そう思って、電子機器を導入することにいたしました。

デイトナ様の「MOTO GPS RADAR LCD」でございます。
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このレーダー、デイトナ様がバイク専用に開発してくださっただけあって、バイク乗りにとってかゆいところに手が届く仕様になっております。
小型・軽量、防水、ブルートゥース接続に長時間のバッテリー駆動等々。
さらに、コムテック様のホームページで毎月最新のデータがダウンロードできるんです。

実際に車とバイクの両方で使ってみましたが、GPSの精度が高く、タイムリーに警告を出していただけました。
こんな所にこんな仕掛けをしてやがるのか...。いろんな発見がございました。知らないってのは恐ろしいもんでございます。
デイトナ様のサイトでは、ポケットに入れて使う例が紹介されております。
実際にCWU-45Pフライトジャケットの左袖に付いている小さなポケットに入れてみましたが、感度は上々でございました。
袖の小さなポケットに入る大きさなのにアンテナの感度が高いのには全く恐れ入りやした。
ハッキリ言って無敵でございます。
残念なのは、2年も経ってからレーダーのことを思いついた自分の頭の悪さでございましょうか。

これさえあれば好きなだけバイクを飛ばせるんじゃないの?
そうおっしゃる方がいらっしゃいます。
いえいえ、全く逆でございます。
かなり頻繁に警告が出るもんですから、却って慎重に運転するってもんです。

スピードの出し過ぎで不幸な人生を送りたくない貴方。
今からでも遅くありません。
デイトナ様のレーダー使いましょう。

この話にオチがないことに今になって気がつきました。
仕方ありません。
せめてスピードでも落とすことにいたしましょう。


DAYTONAデイトナ/MOTO GPS RADAR LCD(モトジーピーエスレーダーLCD)

DAYTONAデイトナ/MOTO GPS RADAR LCD(モトジーピーエスレーダーLCD)







シルヴィ・ギエム ファイナル

今年の夏、シルヴィ・ギエムが突然年内での引退を発表した。
そして、現役のバレエダンサーとして最後の舞台に選んだのが日本である。
これは何を置いても行かなければならない。見ないと一生後悔する。
12月26日、名古屋芸術劇場へ行ってきた。
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シルヴィ・ギエムの舞台には何度か足を運んだことがある。
初めて彼女を見たとき、自分の中に今まで経験したことのない感情が押し寄せてきた。
今でこそ、「あの人にはオーラがある」と言うが、当時はオーラ等という言葉は一般的ではなかった。
しかし、ギエムが舞台に登場したとき、そこに圧倒的な存在感を感じたのだ。
これがオーラというものなのか。
当代の花形ダンサーであるアナニアシヴィリやルジマトフ(偶然二人とも自分と同い年である)は若い頃から何度も観たが、ギエムほどの圧倒的なオーラを感じたことはなかった。

今回の舞台では、「TWO」という短いソロと、ギエムと言えばこれ、という「ボレロ」をラストに見せてくれた。
「TWO」では、暗い照明でおぼろげに浮かび上がるギエムがゆっくりと動き出す。やがて踊りは激しさを増していき、巧みな照明の効果もあり、ギエムの手や足から閃光が放たれるように見える。踊りのキレは全く衰えていない。なぜ、引退するのか。自分の頭に疑問が浮かんだ。

「ボレロ」はラヴェルのボレロに合わせて、20分間ギエムが一人で踊り続ける。音楽の高揚に合わせて周囲に男性ダンサーの群舞が加わるが、あくまでも主役は一段高い円形舞台で踊るギエムである。ギエムの踊り、音楽の高まりと共に観衆のボルテージも同時に上昇していく。
全てが終わった瞬間、会場は興奮のるつぼと化す。
5階までぎっしり埋まった観客は全員がスタンディングオベーションで惜しみない賛辞を贈る。
隣のお嬢さんは泣いていた。
自分も涙が溢れているのを感じた。
拍手だけではない。
カーテンコールでギエムが登場するたびに大歓声が起きる。
まるでロックスターのようだ。
バレエ公演でこれほど観客が興奮しているのを見たことがない。

踊りは素晴らしかった。
何もかも以前のギエムに劣る点はひとつもないと言って良いだろう。
なぜ彼女が引退を決意したのか。
最初に浮かんだ疑問に対する答えが何となく分かったような気がした。
恐らく、ギエムは天の声を聴いたのだろう。
なぜなら、シルヴィ・ギエムこそ、「神に選ばれし唯一無二の舞姫」だからだ。

ギエムの前にギエムなく、ギエムの後にギエム無し。
オペラにおけるマリア・カラスのように、バレエの世界でシルヴィ・ギエムは伝説となり、世間は「第二のギエム」というありがたくない呼称を才能ある若手に与えていくことだろう。

シルヴィ・ギエムと同時代に生まれたことを、彼女のファイナルステージに立ち会えたことを心から神に感謝した。
この日見たことを僕は一生忘れないだろう。
ありがとう、シルヴィ・ギエム。
アデュー。

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スター・ウォーズ/フォースの覚醒

やっと観てまいりました。
「スター・ウォーズ/フォーズの覚醒」
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ネタバレになると困るので、ストーリーに関する感想は書かないでおこう。
20世紀フォックスのファンファーレがないのが残念だけど、テーマ曲が始まるとそんな気分は吹っ飛んでしまう。
スター・ウォーズの新作を作るなんて、どれだけ楽しいことだろう。
本物のソロ船長やレイア姫に出てもらうんだよ。
CGを使えばどんな映像だって撮れてしまう。
なんて贅沢なんでしょう。
いわば、この新作は壮大なファン・ムービーだと言って良いのかもしれない。
当然、観る方にもいろんなファンがいるから、いろんな意見は出るでしょう。
でも、なんたってスター・ウォーズの新作なんだもん。
楽しくないわけがないよ。
デイジー・リドリーという女優さんに若き日のジョディ・フォスターに重なる聡明さを感じた。これからが楽しみだ。
一言だけオッサンの愚痴を聞いてもらえるなら、ジョージ・ルーカスはもう少しユーモアやウイットがあったと思うわけで、その点だけが残念と言えば残念。

ルーカスの手を離れたスター・ウォーズは新たな道を歩き始めた。
スカイウォーカー家の物語はこれからも続いていく。
とにかく長生きして、物語の終わりを見届けたい。
オッサンの願いはそれだけである。
皆さん、人間ドックを受けましょう。

★★★★★(映画中年 猫助)

長生きと言えば、エヴァの新作はどうなったんでしょうか。
Qはなかったことにして、破の続きから作ってもらえないだろうか。
ねえ、監督様。



公式サイトはこちらでがす。
http://starwars.disney.co.jp/home.html

まだ観に行けない方は、この動画で盛り上がってください。
さあ、ご登場いただきましょう、「銀河帝国軍」の皆さんです!



母と暮らせば

今日の映画はスターウォーズ、ではなく、日本映画界の至宝、山田洋次監督の最新作、「母と暮らせば」である。
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1945年8月9日、長崎に投下された原爆で亡くなった息子(二宮和也)が3年後に亡霊となって母(吉永小百合)の前に現れる。
母は驚くわけでもなく、取り乱すわけでもなく、亡くなった息子に「元気だったかい?」と尋ねる。
息子は笑って、「ぼくはもう死んでいるよ」と言うが、この台詞が母と息子の気持ちをよく表している。
息子は母の言葉を額面通り受け取るが、母は息子がどちらの世界にいようが、元気でさえいてくれればそれでいいのである。
母の愛情はそれほど深いものなのだ。
再会した母と子は、ごく自然に暮らし始める。
物語は静かに進んでいく。
登場人物はごく僅かで、舞台もほぼ母子の家を中心にしている。
それでも、戦争で命を奪われたものの悔しさ、残された者の悲しみ、生き残ってしまった罪の意識、それらの感情が時折激しく発露される。
「これは運命ではないのよ。」
母の言葉が戦争の理不尽さを物語る。

「たそがれ清兵衛」で下級武士の生活をリアルに描いて絶賛された山田洋次監督は、本作でも戦後の暮らしをきわめて緻密に描写する。
これは実際に戦中戦後を生きた山田監督にしかできないことだろう。
登場人物の台詞に重みがあるのは山田監督が脚本も兼ねているからに他ならない。

巨匠・山田洋次監督が84歳にして撮った最新作がファンタジーである。大林宣彦監督作品ではなく、紛れもなく山田洋次が監督を務めているのである。
次回作は既に喜劇が用意されている。
なんと懐の深い監督なのだろう。なんと引き出しの多い作家なのだろう。
尊敬せずにはいられない。

静かだが、実に味わい深い映画だった。

★★★★☆(映画中年 猫助)

公式サイトはこちら。
http://hahatokuraseba.jp/




大盗賊

ずっと忙しかった仕事がようやく落ち着いたと思ったら、油断したのか風邪を引いてしまった。
弐号機(M696)に乗りたい気持ちを抑えて、自宅で映画を観ていた。

今日のお題は「大盗賊」。
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世界の三船敏郎主演による無国籍冒険活劇である。
何十年か前に一度テレビで見て、トンデモ映画だと思いつつも、面白さに目が離せなかったことを鮮明に覚えている。
その後、DVD等を探していたのだが、VHS以外の販売情報はなかった。
ところが、最近調べてみたらちゃんと売ってるじゃないの。
実はマストバイの映画ですよ、これ。

筋立ては、大泥棒が某国を牛耳る悪の宰相から可憐な姫を救い出すというもの。

あれ?どこかで聞いたような話だが。
そう、宮崎駿監督の最高傑作と呼び声高い、「ルパン三世 カリオストロの城」そのものなのである。
カリ城はこの「大盗賊」が下敷きになっているのだろう。
カリ城の随所に「大泥棒」に対するオマージュが見てとれる。
いくつか紹介したい。

まずは姫との出会い。
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浜美枝がホントに美しい。
カリ城ではあの名場面。
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罠にはまり、地下室へ落とされる世界のミフネ。
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一方のルパンも漆黒の闇へ。
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城へ忍び込むのは空からという、大胆な発想。
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ルパンも似たようなことやってました。ちょっとズッコケだけど。
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姫は悪の宰相と結婚してしまうのか。
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そして、クラリスの運命やいかに。
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登場の仕方がほぼ同じ。

ミフネと悪の宰相の戦い。
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こちらはルパンと伯爵。
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悪の宰相は伯爵ほど強いわけではなかった。
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そりゃ、ミフネには誰も勝てませんわ。

最後は救い出された民衆によって圧死する悪の宰相。
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伯爵の最期も圧死。
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悪の最期は共通しているのか?

次はオマケ。
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この超怒り肩がミフネの怒りを表している。まさにミフネの特徴である。これがないとしまらない。
オマケの2。
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この映画には魔女や仙人も出てきて、話をさらにややこしく面白くしている。
ちなみにこの魔女を演じているのは、何と天本英世様である。
我々の世代には死神博士として強烈なインパクトを与えてくれた、あの人である。

1963年の作品だから52年も前の映画だが、面白さには関係ない。
映画が娯楽の中心だった時代だから、キワモノとも言える題材にもしっかりお金を掛けて作っているからだろう。
椿三十郎も良いけれど、こういうミフネもアリなんじゃないでしょうか。
男は黙って「大盗賊」なのである。




師匠来浜!

浜松市は「音楽のまち」を自称しており、浜松市民だけはそのことを何となく知っている。
しかし、「楽器メーカーのまち」としては、世界に冠たる都市なのである。
ヤマハ、カワイ、ローランドという楽器メーカーが浜松市に本社を置いている。
その他、鍵盤ハーモニカを開発した鈴木楽器など、実はとてもお世話になった楽器メーカーが多く存在しているのだ。
そんな浜松市で、「浜松楽器メイカーズフェスティバル」という催しが土・日曜にかけて開かれた。
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そこに、元AKB48の松井咲子師匠が来られるというので、重い身体を引きずって出かけてみた。
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開始時刻には立ち見が出る程の大盛況。
テレビ番組の「TEPPEN」を見た人も多くいたようだ。

咲子師匠が出てきた。
きれい!細い!足長い!スタイル良い!
ビックリした。
ピアノの巧さはもちろん言うまでもない。
1時間に3曲の演奏とトークを聴くことができた。
オマケに背面演奏を付けるサービスぶり。
やはり、生師匠は良いねえ。
今度は静かなコンサートホールでじっくり聴いてみたい思いました。
咲子師匠、是非また浜松にお越しくださいませ。



demi EE17

カメラは完全にフィルムからデジタルに移ってしまい、多くのフィルムカメラを処分したが、どうしても手元に残したいカメラがある。
昨日は好天に恵まれたので、そんな一台を持って散歩に出かけた。
相棒はキヤノンのデミEE17である。
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1966年発売だから、ほぼ半世紀も前のカメラだが現役バリバリである。息の長さもフィルムカメラの利点かもしれない。
このカメラは、フィルム、デジタルを問わず、古今東西のコンパクトカメラの中で最も美しいデザインだと僕は思っている。
ハーフサイズカメラなので、ファインダーは縦位置になる。
晴天なので詰めるフィルムはISO100である。これを間違うと悲劇の元になる。

バックアップは猫助史上最強のお散歩カメラ、フジフイルムのX30である。
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純正の速射ケースは非常に使いやすい。今時は何でも上手く作られてるんだ。

デミEE17は、ハーフサイズカメラだが、大きさや重さはX30とあまり変わらない。普通のコンデジよりは大きくて重い。
オール金属製だからそうなるわけで、その質感もフィルムカメラの良さだと思っている。
このカメラはシャッタースピード優先のオートで撮れるようになっている。
電源は今は手に入らない水銀電池だが、アダプターは簡単に入手できる。
もちろん、電池がなくてもフルマニュアルカメラとして使用できる。
逆光時等の露出補正機構も備わるハイスペックカメラだ。
ただし、レンジファインダーではないので、距離は「目測」となる。
AFに慣れすぎてしまうと、距離合わせを忘れて大変残念な結果になってしまう。

久しぶりにデミを構えて、シャッターボタンを押す。
レンズシャッターの音はごく控えめである。
スマホから大音量で出る一眼レフのシャッター音は人を驚かせるが、昔のカメラは警戒感を与えない。
1枚撮影すると、フィルムを巻き上げる。
この感覚が好きなんだ。構図を考え、露出を決め、シャッターを切って、巻き上げる。
あっという間に48枚(24枚撮りのフィルムなので)を撮り終えた。

フィルムカメラは現像を待つ時間がまた楽しいのである。
時には激しく落ち込むこともあるが、今回は全てきれいに撮れていた。(上手に撮れたとは言っていない)

これはデミで撮ったもの。
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プリントを安物のスキャナで撮っているので劣化が著しいが、実物のプリントは非常に美しく、ハーフサイズでも大伸ばししなければ十分鑑賞に堪える。
フィルム特有のコントラストが何とも言えない。
同じ場所からX30で撮るとこうなる。
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画角が違うので単純な比較はできないが、恐ろしくきれいに撮れる。

次の写真はデミで撮ったもの。
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f1.7の明るいキヤノン製レンズは実に美しい発色を見せてくれる。
下の写真はX30による。
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トリミングした方が比較しやすかったが、そのまま載せた。フジノンレンズもまた文句ない描写をしてくれる。

最後はこれ。デミで撮った。
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発色とコントラストの強さ。
好き嫌いはあるが、デジタルにはない味がある。
下の写真はX30。
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あらためてデジタルの優秀さ、利便性を実感する。

これはおまけ。
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たぶん、クリスマス前のこの時期は一番のかき入れ時なのである。
(ウソです。すみません。ごめんなさい)

ハーフサイズカメラは、フィルムが高価だった時代に、「1コマで2枚撮っちゃえ」という発想で生まれた貧乏人様御用達のカメラである。(一部不適切な表現があることをお詫びいたします)
ところが、フィルムの現像やプリントにお金がかかるので、24枚撮りを1本同時プリントに出すと2500円程かかってしまう。
(主な原因は倍の48枚にもなるプリント代なのだが)
今やハーフサイズカメラの方がお金持ち様の優雅な趣味ということになってしまった。
貧乏人の自分が持ってて良いのかという気はするが、好きなものは仕方がない。
これからもオッサンはフィルムカメラを愛し続ける。
これでいいのだ。


プロフィール

猫助

Author:猫助
ウナギの里、浜松市在住。
オートバイと猫とビールをこよなく愛するオッサン。
肺年齢は89歳。

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